今こそお好み焼きは東京でも人気だが、私が小さかった頃、うちではお好み焼きといえば縁日の屋台で食べるもので、もちろんおいしいわけがなく、以来私の中ではお好み焼きというのはどうでもいい食べ物に分類されていた。

お好み焼きに目覚めたのは、もう30代に入ってから、LAで関西人T子ちゃんが作ってくれたのを食べたときだ。それは衝撃のお好み焼きだった。山芋入りでふわっふわだったのだ。これはキャベツのスフレかと思ったくらいだ(それは嘘だ)。
とにかくそこでお好み焼きに目覚めたわけだが、私にとってお好み焼きはT子ちゃんちで食べるものとなり、自分では作ったことはなかった。

ところが!最近近くのスーパーで山芋、薄切りの豚バラ、日本のキャベツが手に入るようになった。自家製紅しょうがも冷蔵庫にかなり長いこと眠っている。青海苔もなぜかうちにあった。体制は整った!

問題はお好み焼きソースだ。スーパーで8ドルもだせばオタフクソースが買えるが、使い切るのに10年くらいかかりそうだ・・・そこで適当に作ってみた。ウースターソースをベースにしょうゆ、オイスターソース、メイプルシロップをちょっとずつ混ぜてみた。これが大正解!!旨い?!!お好み焼きソースがない方、お試しください。

卵と小麦粉を溶いたところに山芋をたーっぷり。みじん切りのキャベツと紅しょうがを入れてよく混ぜ、フライパンに落とし、上に豚バラを載せてひっくり返す。仕上げはソースをぬって、青海苔、鰹節、マヨネーズ。

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山芋のすりおろしたっぷりでふわんっふわ?ん!


T子ちゃんのお好み焼きのようだ!下には豚バラがちゃんとかりっと焼かれている。40代になりしみじみ味わう1人お好み焼き。あまりにおいしくて自画自賛だ。