学期が終わったので速攻でバリ島に行ってました。4泊の短いステイでしたが、息抜きに。

バリ島のデンパサール空港にはシンガポールから2時間ちょっと。イスラム教徒がほとんどのインドネシアの中で、この島だけはヒンズー教徒が9割を占めています。インドネシアにイスラム教が入って来た時に、芸術家や知識人の多くがバリに逃げてきたおかげで、この島はますます文化的に発達しました。

バリといえばクタやレギャンなどのビーチ・リゾートが有名ですが、今回行ったのは伝統芸能の盛んなウブドです。観光化がすごく進んでいて、メイン・ストリートにはお土産屋さん、レストラン、スパ(7割が日本人経営)、と観光客向けの店しかありません。でも高い建物を建てることは禁止されているので、大型ホテルなどもなく、ロッジやヴィラのすぐ裏には田園風景が広がり、いたるところに古いお寺がある情緒ある小さな町です。

2002年にクタで200人が死亡した爆弾テロに続き、2005年にも旅行者をねらったテロがあり、観光業は大変なダメージを受けています。それでもこの土地に惹きつけられる旅行者は後を立ちません。行ってみて納得。やっぱりバリは魅力的な島です。

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宿泊先の3階のベランダから見た風景


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お寺があちこちに。


とても宗教色が濃いところで、滞在していた家の中にも小さな祠があって、決まった時間にお供えをしてました。

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満月と新月の時は特に大事なんだそう。たくさんの供物を用意してました。神様やご先祖様を喜ばせるために、供物は美しくなければならないんだそう。供物は一度しか使えず、一日に何度も作ります(忙しい人はマーケットで買うこともできます)。

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オーナーのGさんはとってもいい人で、敬虔なヒンズー教徒。お供えをするときは必ず正装です


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道端でもお供えをする姿がよく見かけられます。花で水をふりかける仕草がとってもエレガント。まさに舞踊の手の動きです。

というわけで道端にはそこらじゅうに供物が置いてあるのですが、うっかり踏んでしまったり蹴っ飛ばしてしまっても心配いりません。なぜなら供物は置いた瞬間に神様やご先祖様や悪霊がエッセンスだけを吸い取っているので、置いてある供物はすでに用済みなのです。

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