今回の目玉は10年ぶりにトルコ語学校で一緒だったTM子さんとの再会。あのときから10年イスタンブールに住んでいるTM子さんは、もともとクラスの中でもずばぬけてトルコ語が上手だったけど、今ではネイティブとまちがわれるほどのトルコ語を習熟していました。

TM子さんのおかげで、安くておいしいレストランで食事もできたし、知り合いのエジプト・バザールのS君のお店で買い物も効率よくでき、しかも大幅におまけしてもらえました。

私もTM子さんも塩野七生の大ファン。『コンスタンチノープルの陥落』を引き合いに出しながらの観光は本当にわくわくしました。

例えばアヤソフィア。ギリシャ正教の総本山として325年に建てられ、破壊、再建が繰り返され、537年に完成されました。

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鐘楼のかわりにミナレットが並ぶアヤソフィア。世界の教会の中でも4番目の大きさ。


オスマン・トルコの軍がいよいよ市内に押し寄せてくるときに、一般市民(主にギリシャ人)がこの中でお祈りしながら避難していたんですね。う?ん、怖かっただろうな。なんたってオスマン・トルコの兵は攻略後の略奪し放題だけを目的に戦ってるんですからね。結局ここに避難した人はみんな奴隷として売られてしまったわけだし。奴隷としての価値がない老人や乳幼児は殺されてしまったんですから。

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アヤソフィアは修復と維持作業がなかったら今は建っていないだろうといわれてます。それを聞いたら二階のたわんだ床を歩くのが怖くなりました。壁のところどころに見えるようにガラスが埋め込まれています。地震などの際、このガラスのどれが割れたかで、建物の傾き方を調べるためなんだそうです。

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オスマン・トルコの支配下でモスクに改装され、フレスR画も漆喰で塗りつぶされてしまったのが現在修復されています。

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アヤソフィアに対峙するように建つブルー・モスクと呼ばれるスルタンアフメット・ジャミイ。17C初頭にアフメット1世によって建てられました。内壁のタイルがとってもきれい。

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このすぐ近くに地下宮殿(6Cに建てられた貯水槽)があります。ローマ人ってすごいなあ。

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ローマ競馬場跡のオベリスクなどもある旧市街は一帯が世界遺産に指定されています。

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旧市街にあるチャイハネ。水タバコを吸う人たち。


観光に疲れたらすぐにチャイ。小さめのグラスに角砂糖を入れて。