先週の言語学のクラスでオノマトペについて教えました。サクサクとかカリッととか、パリッととか、私たちにすれば大違いなんだけど、日本語を勉強している学生にはどれもクリスピーとクランチーでしかないみたい。そこで、エストニアでやったように、とことん口の中で起こる現象を観察して、意味を分析させることにしました。

用意したものは、パッケージにオノマトペの表記があるもの。

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サクサク


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ざくざく


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カリッ サクサク


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パリッ


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ふんわり


「さあっ!全神経を口の中に集中させ、歯にかかるプレッシャー、発生する音、噛んだ後の変化を観察してこれらのオノマトペを説明しなさい。」

音韻論的な説明はしてあるので、その知識を使って、サクサクとざくざくは無声音と有声音の対立から、ざくざくの方が音も大きいし、歯にかかるプレッシャーが違う。したがってもっと大きいものだったり、より硬い感じ。カリッとパリッは両方とも破裂音。違いはパリッの方が何か薄い面が割れる感じで、カリッはより小さな物体で割れる現象が起こる。カリッ サクサクは、最初に折れる音とそれを噛む音。サクサクは何度か同じ感触で噛む動作が可能だけど、サクッだと一回噛んだらあとは粉々になって2度目からは同じ感覚では噛めない。ふんわりはスポンジのような、空気がたくさん入っている感じ。/リ/がスムーズな感じを強調している。

...みたいなことをみんな気づいてくれたかなあ...

さすがシンガポールの学生。みな真剣に食べて意見を出し合ってましたけどね。どこまで体得できたんだろうか。

それにしても、こんな微妙な違いを言い表せるオノマトペ。日本語って便利。しかし学習者が実感して使えるようになるには大変なボキャブラリーですなあ。