博物館の敷地の中で、ダンス・ショーがあるというので行ってみました。

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国立博物館の中にあるワットを背景にした立派な舞台


カンボジアやラオスでは、政治体制が変わって、これまで弾圧されてきた伝統的な民俗芸能を、手遅れにならないうちに復興しようという動きが盛んです。今回のコンサートは、シンガポールの大使やNUSの先生がVIPゲストとして招待され、シンガポールが伝統的なラオスのダンスの復興を援助したことをアピールしていました。いろんなお偉方が次々と出てきては長々とスピーチを読み上げ、お礼の品の贈呈などなど。30分ちかくやってました。

まあこういうところはきっちり律儀にやらなきゃいけないんでしょうね。シンガポール人は特にこういうのが大事だから。観客としてはどうでもいいのですが。12月の夜のルアンパバンは冷え込みますからね、早くダンスが見たいのです。最初はきれいどころのウェルカムダンス。

VIPはもちろん真正面の席。私たちは外国人料金らしい値段の高い席を買わされ、舞台の真横の席でした。



なんともまったりしてますが、この雰囲気はいかにもラオスらしいかもしれません。音楽をやっているのはかなり年配の方ばかり。よくぞ生き残ってくださった、という感じです。これから音楽の復興にも力を入れてほしいです。カンボジアの音楽に似てると思いました。

で、肝心のメインの部分はラーマーヤナからの一幕。悪者にさらわれてしまったお妃様を助けに行くハヌマンの話。子供が猿軍団の役でたくさん登場してましたが、猿の真似が上手でほほえましかったです。



解説のストーリーを読みながらだったので、だいたい何がおこっているのかはわかります。地元の人にはなじみが深いストーリーなのでしょう。

振り返ってみると、地元の人が立ち見ですごい大入り満員!壁に上って見ている人も。

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みんなすっごく楽しそう!


気がついてみると、最初は外国人しか座っていなかった席のまわりに地元の子供がどんどん侵入してきています。
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こんなエンターテイメントはめったにないのでしょう。係りのお兄ちゃんお姉ちゃんに諭されて、ここには入っちゃだめ、と何度もやさしく注意されてもダンスにのめりこんで見てる子供たちはどんどん侵入してきて、VIP席のまん前や舞台のすぐ近くに立っちゃったりするのです。

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子供たちはものすごい真剣に見入っていました。ダンスもよかったけど、こんな子供たちを見てるのも楽しかったです。

まだまだテレビがない家庭もきっとたくさんあるんだと思います。秒単位で画面が変わっていくテレビに慣れた日本やアメリカやシンガポールの子供だったらきっとすぐに飽きてしまうでしょう。でもラオスの子供たちにとって、こんな豪華なショーは、夢のような世界なのかもしれません。子供たちは憑かれたように舞台に引き寄せられて最後まで真剣に見ていました。