煮びたしを作った。年をとるにつれて好きになったお惣菜の一つ。簡単なのに、奥が深い。渋い料理だ。薄味の煮汁でさっと煮てしばらくおいておくのがコツ。こういうところが科学だなーと思う。日本料理は『味をなじませる』とか『さっと煮る』とか『煮含める』とか『煮えばなをいただく』とか、タイミングがすべてだったりする。だからレシピはあくまで目安。野菜の鮮度によっても違ってくるし、煮びたしなど特に少し火をとおしすぎるとぐちゃぐちゃになってしまう。

昨日のにんじんと大根と油揚げの煮びたしはしみじみとおいしかった。最後に山椒をちょっとふって。地味だなあ。こういうのが最近好きだなあ。白菜と厚揚げを煮て七味唐辛子をふるとかね。

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