二日目は朝5時起き(!)で、パンジーさんおすすめの水に浮かぶ村の見学に。ホテルの人は親切で、朝ごはんはお弁当にして持たせてくれました。

まだ暗い中、人々が起き出して火をおこしているのをよく見かけました。ガスや電気や水道がないんです。一部屋の小屋にだいたい10人くらいの家族が住んでいるといいます。たんすもテーブルも台所もないような、いまにも倒れそうな小屋もたくさんありました。いくつかの鍋と今着ている洋服だけが財産、というような暮らしを目の当たりにしました。
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水上の村はカンボジアの中央にあるトンレサップ湖までは車で30分ほど。ボートに乗り移ります。乾季と雨季で水面積に3倍の差があるというこの地域では、家が水に浮かぶように作られています。ボートの上に家屋をそのままのっけた感じ。

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朝学校へ行く子供たち。上手に船を漕いでいました。


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雑貨屋さん、八百屋さんは船で水上家屋を回ります。日本から寄贈された学校も浮いていました。制服を着て学校にいる子供たちはとても楽しそうでした。

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船を下りて歩きました。活気あふれる朝の村の様子。


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小魚はフィッシュソースなどの原料らしいです。ベトナム人も10月から5月はここに漁にやってくるそうです。

途中でワニの養殖をしている水上家屋に立ち寄りました。ワニはハンドバックや靴になるために日本に輸出されるんだそうな。

カンボジアに行くまで、この国のことは何も知りませんでした。ガイドブックでにわか勉強しましたが、見たのはシェムリアップだけなので、他の町や村の様子はわかりません。この国は90年代に入るまで内戦が続いていました。平和になって、安全に観光ができるようになったのは本当につい最近のこと。平均年収は330ドル。この国では成功しているであろうガイドのパンジーさんも自分は一生外国になんて行けないと言ってました。カンボジアの人々が貧しいのは事実です。でも人は本当に親切でやさしく、やっと来た平和を心から楽しんでいるような印象を受けました。数年前に行ったエストニアの人から受けた印象と同じです。