2007年02月

オノマトペを教える

先週の言語学のクラスでオノマトペについて教えました。サクサクとかカリッととか、パリッととか、私たちにすれば大違いなんだけど、日本語を勉強している学生にはどれもクリスピーとクランチーでしかないみたい。そこで、エストニアでやったように、とことん口の中で起こる現象を観察して、意味を分析させることにしました。

用意したものは、パッケージにオノマトペの表記があるもの。

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サクサク


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ざくざく


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カリッ サクサク


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パリッ


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ふんわり


「さあっ!全神経を口の中に集中させ、歯にかかるプレッシャー、発生する音、噛んだ後の変化を観察してこれらのオノマトペを説明しなさい。」

音韻論的な説明はしてあるので、その知識を使って、サクサクとざくざくは無声音と有声音の対立から、ざくざくの方が音も大きいし、歯にかかるプレッシャーが違う。したがってもっと大きいものだったり、より硬い感じ。カリッとパリッは両方とも破裂音。違いはパリッの方が何か薄い面が割れる感じで、カリッはより小さな物体で割れる現象が起こる。カリッ サクサクは、最初に折れる音とそれを噛む音。サクサクは何度か同じ感触で噛む動作が可能だけど、サクッだと一回噛んだらあとは粉々になって2度目からは同じ感覚では噛めない。ふんわりはスポンジのような、空気がたくさん入っている感じ。/リ/がスムーズな感じを強調している。

...みたいなことをみんな気づいてくれたかなあ...

さすがシンガポールの学生。みな真剣に食べて意見を出し合ってましたけどね。どこまで体得できたんだろうか。

それにしても、こんな微妙な違いを言い表せるオノマトペ。日本語って便利。しかし学習者が実感して使えるようになるには大変なボキャブラリーですなあ。

フルーツケーキ

この前日本に帰ったときに買った『100万人が選んだ大絶賛お菓子』というタイトルのお菓子の本は、COOKPADというウェブサイトで投稿されたレシピの中からいろんな人が絶賛したお菓子のレシピを集めています。日本にいる間にいくつか試しましたが本当にいろんな人が作っておいしいといっているだけのことはあります。

週末に『絶品フルーツケーキ』というタイトルのどっしりしたドライフルーツの入ったケーキを焼いてみました。作ってから3日ほど休ませてから食べよとのこと。焼いてすぐ食べると強烈に甘そう。時間をおくと味がなじむみたいですね。

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焦げちゃってだめかと思いきや、味はなかなかでした!


作り方はCOOKPADで見れます。日持ちがするケーキです。

カフェ風ランチ(なんちゃって)

中間休み最後の日のランチだから、いつもとは違うものを!と...でもただのサラダとパンです。ボウルで混ぜないで、白いプレートに載せたらカフェ風になるかな、と...


なりませんね。白いプレート使えばいいってもんじゃありません。まだまだ修行が足りません。

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左から時計回りにトマト、ゆで卵、ブロッコリーといんげんのゆでたの、パン、ツナマヨ、ポテトサラダ。

最近の写真は携帯のカメラで撮ってるので、いまいちです。ごめんなさい。

焼きたてのパン

パンを作るには発酵させるためにどうしても時間がかかるので、ブレッド・メーカーがないと朝から焼きたてのパンを食べるのはムリとあきらめてましたが、夜のうちに準備して、冷蔵庫でゆっくり発酵させるレシピを発見!

作ってみました!起きてすぐ冷蔵庫をあけたらちゃんと発酵がすすんで膨らんでました。ガスを抜いて、切って丸めてオーブンで20分焼いてできあがり。

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外側はかりっと、中はしっとり。焼き立てに勝るものなし。


<作り方>

1)ドライイースト小さじ1と1/2、砂糖小さじ1/4、ぬるま湯大さじ2を軽くまぜて15分ほど置く。ブツブツと泡立ったような状態になる。
2)大きなボールに強力粉250g、薄力粉50g、砂糖大さじ1と1/2、塩小さじ1を入れて混ぜる。
3)2の中央にくぼみを作って、1のイーストと、オリーブオイル大さじ1を加える。
4)ぬるま湯150mlを2回に分けて加え、ゴムべらで混ぜ、生地がまとまってきたら手でこね、平らなところでなめらかになるまで捏ねる。
5)生地をひとつにまとめてボウルに戻し、ふわっとラップをかけて冷蔵庫で7?8時間寝かす。すぐに約手沖は暖かいところで、生地が2倍くらいに膨らむまで30分ほど置く。

ここまでできたらすぐ寝ましょう。発酵しすぎないように、8時間以上寝ないように。

6)朝起きたらちゃんと膨らんでるので、生地を手で軽く押さえてガスを抜く。
7)8等分に包丁などで切り分け、切り口を内側に包み込むように丸く形づくる。
8)強力粉を表面にまぶし、180度のオーブンで20?25分焼いてできあがり。

同じ生地でコーングリッツをまぶしてフライパンで焼けばイングリッシュ・マフィンにもなります。

ゆっくり発酵させることにより小麦粉の成分の熟成が進むんだそうです。

卵シフォン

今回のシフォンケーキは卵フレーバー。いつも余る卵黄を牛乳と混ぜてフレーバーとして加えるというもの。これもクミスケさんのレシピから。

いつもながら甘さは極力控えめ、フォークを入れるとシュワっと音がするほどしっとりしたシフォンケーキです。

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これを薄く切って、軽くトーストしたものに生クリームとジャムをつけて食べるとおいしいそうです。とてもプレーンなので、たしかにそうしたらおいしいかも。

フラトン・ホテルのランチ・ビュッフェ

記念日だったのでDonちゃんとおしゃれしてフラトン・ホテルのランチ・ビュッフェに行ってきました。

フラトン・ホテルは1928年に建てられ、郵便局などとして使われたシンガポールではめずらしく古い建物です。内部を改築して今はホテルとして使われています。シンガポール川に面していて、シェントン・ウェイというビル群の一角にあります。シンガポールの高層ビル群の写真には必ず写ってます。

中にはいくつも有名なレストランがありますが、ランチ・ビュッフェはタウン・レストランというところでやっています。うちは全然飲みませんが、飲む人は少し高い料金でシャンペンの飲み放題です。

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中国旧正月の元旦にあたる日だったので、街の中のレストランは閉まっているところが多いことも手伝って、満員状態。途中でライオン・ダンスも登場。

はりきってスタート!まずはよりどりみどりのアパタイザーから。サーモンのムーズ、ダック、パテ、キャビアがちょこっとのってたりしてなかなか凝ってます。

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おしゃれなプレゼンテーション


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シーフード・バーではエビ、ロブスター、牡蠣、ホタテ、ムール貝などが並んでます。牡蠣は何種類かあって、新鮮でおいしかったです。

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和食コーナーではナスとしし唐に甘味噌を添えたおしゃれなミニ田楽がおいしかったです。お寿司、お刺身、茶そば、味噌汁などもありました。お寿司はウニやはまちまであります。外国人にも大人気のコーナーです。

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メインはローストビーフとローストダック。ローストビーフはプライムリブのようにしっとりとはいかないものの、ポップオーバーもあってとってもトラディショナル!その隣にはエッグ・ベネディクト、ソーセージ、ハッシュ・ブラウン、ベークド・ビーンズまで。さすがイギリス。

とても食べられなかったけど、ベーグルもおいしそうでした。グリルしたお肉もサラダも何種類もあります。

インターナショナル・ランチ・ビュッフェというだけあって、シンガポールの食べ物(ラクサ)、チャイニーズ(新年にちなんで豚のチャーシュー、点心、焼きそばみたいなもの)、インディアン(マトン・カレー、チキン・カレー)、イタリアン(その場で作ってくれるパスタ、ピザ)などなど、全部味見することは不可能なくらいバラエティに富んでいます。

デザートもフルーツ、ローカルのお菓子、ベリー・クリスプ、チーズケーキ、フルーツタルト、ムースなどなど軽く10種類以上。

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今回はブレッド・プディング、マカデミアナッツのタルト、ベリーのクリスプをチョイス。ブレッド・プディングがいちおしです。

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さらにチーズのセレクションがすごい!ゴート・チーズもブルーチーズも一緒に食べたいちじくのコンポートもおいしかった。

スタッフのサービスも一流です。お値段もそれなりです。高いです。でも1年に一度ですから。。。うちは滅多に外食しないし。

とにかくいろいろなものをちょこっとずつ食べられるのがビュッフェのいいところです。そしておびだたしい種類の食べ物を目の前にしたときのワクワク感もあります。ただし本当にどの料理もみんな飛び上がるほどおいしいかというと、そうでもないのがまたビュッフェです。実は私はビュッフェは行くたびにちょっと後悔します。だって胃が!もたれる!苦しい!(この日は消化剤を飲んで晩御飯抜きました。)特にはじめてのところは何がおいしいかわからないからとりあえずいろいろ試してみるから胃の許容範囲を軽く超えます。2回目以降、おいしいものだけにねらいを定めるのが賢いビュッフェ利用法といえるかもしれません。もっとも食べ盛りの若者か、Donちゃんのように膨満感が気にならない人は別です。

アチャール

インドネシアの漬物です。以前インドネシア料理に詳しいGやんちゃんからブログで作り方を教わりました。簡単ですごくおいしい浅漬けです。冷蔵庫に常備しておきたい。でもおいしいので食べ出したら止まらず、この分量なら2回くらいで食べきってしまうかも。

アチャール

<作り方>

大根5cmくらい、にんじん5cmくらいを拍子切りにします。きゅうりも拍子切りに。でも私は斜め切りが好き。バワンメラー(紫玉ねぎの小さいの。エシャロット)は4つくらいに割ります。赤唐辛子は2本、辛いのが好きな人は刻んで、辛くない方がよければそのまま。

これを砂糖大さじ1、塩小さじ1、酢大さじ3、水大さじ1と1/2混ぜたものに漬けるだけ。一晩置けば砂糖も自然に溶けるので、漬け汁を煮る必要もありません。

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瓶に野菜をぎゅうぎゅう詰めにしても一晩置くとかさが減ります。瓶を逆さまにして置けば、よく漬いているほうから食べられます。

中国旧正月

今年も中国旧正月がやってきました。チャイナタウンなどはライトアップされて、すごくにぎわっています。お正月料理の買出しをする人の群れはさながら年末のアメ横のよう。

今日は大晦日。今日朝10時頃買出しにマーケットに行ったらローストした豚を売っているお店は長蛇の列。そのほかのお店はどんどん店じまいのしたくをしてました。中国系の人たちは今晩家族が集まって、盛大なディナーを食べます。明日が元旦。新調した服を着て、家族と過ごしたり、親戚の家を訪ねたりして、子供はアンパオというお年玉をもらいます。まあ日本ほど高額ではなさそうです。そしてこの時期なぜかたくさんのシンガポール人が車を新しくするそうです。

中国の旧正月はシンガポールの祝日ではありますが、中国系以外のシンガポール人は、特にお祝いもせず、お店も普通に開けます。自分の民族以外のお祭りは我関せずという感じ。

ところで中国人にとって今年は「ぶた年」です。十二支を使う国の中でも「イノシシ年」は日本だけだそうです。

ラオスの識字運動

滞在していたゲストハウスの近くに識字運動のボランティア団体、Big Brother Mouseのオフィスがありました。やっているのは出版社の元経営者、今は引退しているサーシャというアメリカ人男性です。

ラオスの識字率は60%程度。小学校の卒業率は40%くらいだそうです。

ラオスではそもそも字を読むことはめんどうなことだと考えている人が多いらしく、欧米のバックパッカーがバスの乗り継ぎを待つためにバス停で分厚いペーパーバックなどを読んでいると、なんであんな苦労を自らするのか理解できない、と思うそうです。

字を読めるようになるということは契約などでだまされない、という実生活上のメリットだけでなく、知識を身につけるためになくてはならない技能です。ところがラオスには本や新聞などを読むという字を読む習慣がありません。だいたいラオス語での出版物がほとんどない(一年に10タイトルほどしかラオス語の出版はないそう)。特に子供向けの本はまったくといっていいほどないそうです。子供の時に絵本などを読んで、楽しいと思う経験がないと、字を読むことは苦痛以外の何ものでもないと思うようになることは想像にかたくありません。

そこでこのBig Brother Mouseでは、ラオ語で子供向けの本を出版することを目的として活動しています。まずは英語の絵本をラオ語で訳して、イラストは現地の子供に描かせて(これが上手い!)出版するというのが一つ。でもこれは著作権の問題などがあっていろいろ難しいそうです。それで何か英語でショートストーリーを書いてくれる人を探しています。それをラオ語で出版するのです。寄付金で援助することもできます。たとえば150ドル寄付すると、1冊1.5ドルの絵本を100冊買い上げて、ラオスの子供に配ることができるわけです。Donちゃんは帰国してからPaypalでさっそく寄付しました。

もう一つの活動は英語を教えること。旅行者でもこのボランティアは簡単にできます。DonちゃんもBちゃんも、時間があればボランティアをしてました。特にBちゃんはプロですから。私も教室がなかった日に一度行って、ラオスの若いお坊さんたちと会話の練習をしました。これは毎日午前中と午後、時間帯が決まっていて、ラオスの子供も大人もふらっと立ち寄ることができます。学校の授業と、あとは独学で英語を勉強しているというラオスの若いお坊さんは、英語を話す機会があることをとても喜んでいました。そのうちにわらわらと人が集まってきたので、Donちゃんは、大人数を相手に英語の本を読みました。みなさんもルアンパバンに行かれたら、ぜひ一度Big Brother Mouseに立ち寄ってみてください。親切なラオスの人たちにほんの少しお返しができます。

カヌーツアー

私は旅行先では必ず料理教室に行くし、マーケットは一日見てても飽きないし、心ゆくまでいろんなお店を見てまわるのが(買っても買わなくても)好きなので、一人で単独行動することが多くなります。Bちゃんと旅行するとDonちゃんをほっておくという罪悪感なくますます自由に勝手なことができるので、そういう意味でもいてくれるととてもありがたい。BちゃんはBちゃんで別行動をとることもあるし、3人の旅行というのはけっこういいバランスかもしれません。

私が織物教室に行った日、DonちゃんとBちゃんはカヌーツアーを見つけてクアンシーの滝というルアンパバンから32kmのところにある滝に行きました。

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ガイドの人はとってもいい人だったそうです


普通はバスやトゥクトゥクで行くところ、わざわざミニバスで上流まで行って、そこからカヌーで川を下って滝に行き、帰りはまた滝から川を下って帰ってきます。

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ガイドさんがちゃんとランチも用意してくれます



何しろDonちゃんは水があれば入りたがる男なので、それはそれは楽しかったようです。天国のようだったと言ってました。

水が冷たいのでBちゃんはここでは水に入らなかったのですが、帰りに川の急流でDonちゃんとBちゃんの二人乗りのカヌーが転覆し、結局Bちゃんもずぶ濡れに。風邪ひかなくてよかった!Donちゃんはまた帽子を失くしたのでした。。。
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